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【スカイツリー】無料の公式ツアーでスカイツリーの仕組みをお勉強【構造ツアーレポ】

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スカイツリーのスタッフさんによる公式ツアーがあるのはご存知でしょうか。その名も「東京スカイツリー 構造ガイドツアー」。唯一、巨大なスカイツリーを支える鉄骨に直接触れることができたり、スカイツリーを照らすライトを見れたり、トリビア的な解説を聞けたりするツアーに参加してきましたので、レポートします。

※現在は「スカイツリー テラスツアー」にリニューアルされています。

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スカイツリーの観光では、展望台からの景色やライティングを楽しみにされている方が多いと思います。もちろん、展望台の眺めは最高ですし、日替わりのライティングも美しいです。

しかし、見た目だけで終わってはもったいない。せっかく世界一の電波塔を訪れるのであれば、この眺めや見た目の美しさを支える構造の秘密も思い出としてほしいと思います。

きっと、誰かに語りたくなるうんちくを知って、スカイツリーを見る目が変わるはずです!

1.東京スカイツリー 構造ガイドツアの概要

【日】1月9日(火)~3月23日(金)の平日
【時間】8:20~、9:20~ 約40分間
【料金】無料(別途、展望台の入場料が必要)
【定員】20名)
【参加方法】

>当日券をご購入のお客さま

4Fチケットカウンターの当日券列にお並びいただき、入場券購入後、出発ゲート前のスタッフにガイドツアー参加希望の旨をお伝えください。

※入場券購入の際には購入までの待ち時間が発生します。予めご了承ください。ガイドツアー終了後はそのまま展望台へご入場となります。

>事前予約(日時指定・日付指定など)をお持ちのお客さま

正面エントランス前のスタッフにガイドツアー参加希望の旨をお伝えください。

※お客さまのご予約の時間に関わらず、ガイドツアーにご参加いただけます。
ガイドツアー終了後は、そのまま展望台へご入場いただくか、ご予約の時間でご入場いただくかお選びいただけます。

http://www.tokyo-skytree.jp/img/event/contents/guideMap0622.jpg

※スカイツリー公式HPより

2.ツアー参加レポート

①チケットの購入

ツアーの申し込みは、当日の受付になります(予約はありません)ので、まずは、通常通りチケットを購入します。

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休日ですと整理券を確保したうえで再集合となりますが、公式ツアーが開催される平日であればほぼ並ぶことなくチケットを購入することができると思います。

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順路に従ってどんどん進みます。

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私が参加した日も実質的にチケットを購入する待ち時間はありませんでした。

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②ツアー参加の申し込み

チケットカウンター(上の写真)でチケットを購入後、右に進むと出発デートがあります。

http://www.tokyo-skytree.jp/img/event/contents/guideMap0622.jpg

※スカイツリー公式HPより

飛行機に乗る前のような出発ゲートの手前にいるスタッフさんに、ツアーに参加したいことを伝えて申し込みをします。

出発デートの雰囲気がかっこいいので、ついついツアーへの申し込みを忘れてしまわないように気をつけましょう。

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 ツアーへの申し込みが受け付けられると、スタッフさんから「ツアーが終わるまでは首から下げておいてください」とパスを渡されます。

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そして、ツアーが始まるまで、他の参加者の方とベンチで一休み。

いよいよツアーが始まります。

③スカイツリーの足元への移動

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一休みしていたオレンジのベンチ(上の写真)で、ガイドさんの自己紹介と注意事項があります。

この日のガイドさんは、男性のメインガイドさんと女性のサブガイドさんのお二人。ガイドさんの衣装とゆっくりとした説明の仕方がどことなくディズニーランドを彷彿とさせます。

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※スカイツリー公式HPより

一通りの説明の後、エレベーターに乗って、1階の団体フロアに移動します。このフロアは、修学旅行生やはとバスなどの観光ツアーのバス乗り場に直結したフロアのため、一般の方はなかなか通らないフロアです。

団体フロアの壁には、巨大な「隅田川デジタル絵巻」が掲示されています。隅田川デジタル絵巻については、ツアーの後半でトリビアの解説があります。

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そして、一人一つスカイツーのキャラクターが描かれた専用のヘルメットを被り、「隅田川デジタル絵巻」の側にある専用の扉から、いよいよ通常は入ることができないスカイツリーの根元に移動します。

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何ということでしょう。スカイツリーを支える巨大な柱が目の前にあるではないですか(某リフォーム番組風)。

で、でかい。ガイドさんの大きさと比べると、如何に柱が巨大で太いか納得いただけるかと思います。f:id:pHp:20180224231741j:plain

一つの銅管は、直径2.3メートル、厚さは10cm、中身は空洞になっているそうです。

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ここでクイズです。

スカイツリーは、この一つ一つのピースを溶接することによって作られていますが、全部でいくつのピースからできているでしょうか?

 〈1〉6340ピース

 〈2〉25000ピース

 〈3〉37000ピース

ヒントは”かなり多い印象”です。

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正解は、ツアーに参加して確認してみてくださいね。 

東京スカイツリー&東京下町おさんぽマップ てのひらサイズ (ブルーガイド・ムック)

東京スカイツリー&東京下町おさんぽマップ てのひらサイズ (ブルーガイド・ムック)

 

ここから、構造ツアーのメインの解説に入ります。

このツアーで学ぶキーワードの一つ目が「トラス構造」です。

トラス構造とは、各パーツを三角形状に接合して作られる建物の構造のことを指します。

トラス構造をとった有名な建物としては、レインボーブリッジがあるそうです。

https://www.chodai.co.jp/products/assets_c/2015/02/rainbow-02-thumb-695xauto-1840.jpg

※(株)長大HPより

段ボールの断面も三角形でできており、強度が高いことから、意外と身近なところにトラス構造があるそうです。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d8/Corrugated_board_B_C_E_and_F_flute.JPG/280px-Corrugated_board_B_C_E_and_F_flute.JPG

※Wikipediaより

スカイツリーの真下から上を眺めると、三角形の組み合わせのトラス構造でできていることがよくわかります。

ジェットコースターのような、吸い込まれそうな、不思議な魅力のある構造です。

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大きな三角形と小さな三角形、一体いくつあるのでしょうか。

大きな柱と柱の間には、斜めに複数の筋交いが入れられることで、強度を増しています。

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このツアーで学ぶキーワードの2つ目が「鼎(かなえ)」です。下の写真でガイドさんが持っているものが鼎と呼ばれる容器です。

鼎(かなえ)は中国古代の金属製の容器。普通、鼎の足は3本であることから、3という数を表すことがある。

使用例としては、二人で話す対談に対し三人では鼎談(ていだん)など。カメラの三脚など、3本の足でその上に立つものを支えるのはバランスがよく、東京スカイツリーも3本の足で建っている。

この3本足のそれぞれを今回の工事では鼎と呼んでいる。

※スカイツリー公式HPより

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 スカイツリーの足元は、鼎と同じく3本の足を持ち、展望台に近づくにつれて丸い形となっています。これによって、日本一高く細長い建物でも安定した構造をとれているのですね。

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クリスタルパズル スカイツリー(R)

クリスタルパズル スカイツリー(R)

 

 このツアーで学ぶキーワードの3つ目が、「そり」と「むくり」です。

むくみではありませんよ。むくりです。スカイツリーの楽しみかたの一つに、東西南北見る方向によって、丸く見えたり三角形に尖って見えたりと様々なシルエットの違いを発見することがあります。

このシルエットの違いが生じる原因が、「そり」と「むくり」です。

そり
日本刀の緩やかなカーブなどのように、線または面が上方に凹に湾曲していること。

むくり
「そり」とは逆に、線または面が上方に凸に湾曲していること。

※NIKKEN SEKKEI HPより

「そり」の構造をとるものとしては、日本刀が挙げられます。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d9/Antique_Japanese_%28samurai%29_katana_met_museum.jpg/1024px-Antique_Japanese_%28samurai%29_katana_met_museum.jpg

※Wikipediaより

 写真の左上は、凹んだようにみえる「そり」の構造となっていることがわかります。

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一方、写真の右上のほうがやや膨らんだ「むくり」の構造をとっていることがわかります。

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 ガイドさん曰く、スカイツリーのそりとむくりを最もよくわかるポイントが、この下からスカイツリーを見上げる構図とのことです。

④スカイツリーのライティングを可能にする照明器具

スカイツリーは、通常での「粋」、「雅」、「幟」の3種類のほかに、季節やイベントによってさまざまな色にライディングされます。

例えば、平昌オリンピックで日本人が金メダルを獲得した際には、特別ライティングとして金色にライティングされました。

これらのライティングを可能にしているのが、こちらのLEDの照明装置です。今回は根元にあるLEDを見学しましたが、スカイツリーの複数の個所にこれらの照明がついており、全部で2075台の昭栄器具が緻密にコントロールされることで、美しいライティングを作り出しています。

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この照明器具にも工夫があり、照明器具から発せられるLEDの光は真上しか照らさないようになっているそうです。スカイツリーのある押上は下町の住宅街であり、すぐ近くに民家が密集しているため、LEDの反射を抑えることで、住宅街に光が漏れないようにしています。

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⑤スカイツリーは雷の観測所だった!

地元住民の方であればよくご存じだと思いますが、スカイツリーにはよく雷が落ちます。今でこそまたかと慣れっこですが、スカイツリーができた当初は、”どーーん”、”どーーん”という音と振動、光にかなりビビったものです。

youtu.be

都心で多数の雷が落ちる場所としての性質を利用し、電力中央研究所という研究機関によって、雷による電流の測定が日々行われています。

実際に電流を測定するための装置が、こちらのロゴスキーコイル。スカイツリー建設後に、研究が始まり後付けで装置を設置したため、なんとも手作り感がある装置ですが、ここから落雷の仕組みなど未知の研究成果が発表される日が来るかもしれません。

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スカイツリーの根元の見学はここまでで終了。秘密の扉から、団体フロアへ戻ります。

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⑥「隅田川デジタル絵巻」

 東京スカイツリー®の一階に描いた壁画(全長約40m、高さ約3m)。

壁に埋めこまれた13枚のディスプレイも絵の一部となっており、ディスプレイ部分は、アニメーションしている。伝統的に、日本美術における目線は単焦点でなく全てにフォーカスがあたるように設計されていて、さまざまな時間軸を含んだ非常に情報量が多いものである。

実在と架空、歴史と未来が混在した東京を、人間の限界を超えた、圧倒的な手描きのオブジェクト数の超高情報量で描いている。 

 ※team Lab HPより

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「隅田川デジタル絵巻」は、 プロジェクションマッピングなどの最先端の技術を使ったアート集団として有名なteam Labが作成しました。

なんといっても、スカイツリーから見える風景が描かれた巨大な絵の中央部に13枚のディスプレーがはめ込まれており、刻一刻と風景が変わることで、昼や夜、春夏秋冬といった季節の変化をみることができます。

パネルの中央に千手観音が見えます。この千手観音が持っている物の中に、違和感がある(現代的なもの)が混じっています。それな何でしょうか??

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四角いものにアンテナが・・・。何でそんな物を持っているのか、答えはツアーに参加して確認してみてください。

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⑦立柱安全祈願工具

一般の住宅でいうところの地鎮祭に相当する立柱安全祈願に用いられた貴重な工具を最後に観ることができます。

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世界一の高さを誇る電波塔の建設には、様々な困難がおこることが想定されました。困難に負けず、無事に完成するようにとの願いが込められていたそうです。

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一つ目のピースの工事には、これらの工具が用いられたとのことです。

⑧お土産

最後に、ツアー参加者限定のお土産として、ソラカラちゃんのノベルティーをいただきました。

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このツアーを通じて、日本のみならず、世界中の人々に愛され感動を与えているスカイツリーの構造の秘密や携わった方の思いに触れることができました。ガイドさん、ありがとうございました。

お時間のある方は、ぜひ「東京スカイツリー 構造ガイドツアー」に参加されてみてはいかがでしょうか。

 

※なお、現在は「スカイツリー テラスツアー」にリニューアルされています。東方神起さんがサインされたことで話題になっていますね。

 

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